勉強時間0だった社会人の勉強習慣の作り方とは

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社会人になると、自分の職種以外の勉強をする機会は、ほとんど無いかと思います。

社会人で勉強している人の割合が5%以下という統計データもあるほどですから、いかに社会人に勉強する習慣が無いかが分かります。
出典:総務省統計局ホームページ

わたしは、約8ヶ月間勉強を継続し、令和3年の行政書士試験に一発合格することができました。

しかし、資格勉強前のわたしは勉強をしない95%の社会人に入っており、学生時代から十数年、勉強らしい勉強はしてこなかったので、8ヶ月間も勉強を継続できる習慣はありませんでした。

そこで、何かいい方法は無いかと思い、藁にもすがる思いで、「東大教授が教える!できる大人の勉強脳の作り方」という本を読んで、いくつかの方法を取り入れました

この記事では、勉強時間0だった社会人のわたしが、8ヶ月間以上勉強を継続でき、行政書士試験に一発合格できた理由を紹介します。

この記事でわかること

勉強時間0だった社会人でも勉強を継続できた理由

効果の高い復習の方法

スモールステップで始める

勉強する習慣が身に付いていない状態で、『1日に3時間は勉強しよう』とか、『仕事が休みの日は6時間勉強する』と大きな計画を立てたとしても、続くのは気合が入っている始めのうちだけだと思います。

勉強する習慣がないうちは、「スモールステップで始める」というのがポイントになります。

「スモールステップ」とは目標を細分化して達成を目指すこと。
自分のできるレベル、できる量を一歩ずつ積み重ねることが重要です。

わたしの立てた目標は「毎日勉強する」だけでした。
勉強を始めた最初のうちは、1日の勉強時間は決めずに、「テキストを開いて見たらOK」とか、「過去問を1問解いたらOK」と、低すぎるくらいのハードルにしていました。

勉強に取り掛かってしまえば、結局は「テキスト開いただけ」や「過去問1問解いて終わり」では終わることもなく、そのまま勉強を続けてしまうものです。

さらに良かった点は、ハードルが低いため、それ以上に勉強をできたことに『自分もやればできる』自信がついていくようになることです。

まずは、「大きな目標」ではなく、「ストレスなくできる目標」で勉強を継続させる、勉強する習慣を身につけることが大切です。

年齢にあった記憶の種類がある

記憶の種類には、「方法記憶」「知識記憶」「経験記憶」の3つの種類があり、それぞれにあった年齢があります。

大人の勉強には「経験記憶」が適しています。
「経験記憶」というのは、思い出など、自分が経験したことの記憶で、大人になると優位になります。

では、どうすれば勉強を「経験記憶」にすることができるのか?
それは、『ツライ』『たいへん』という感情を覚えるような勉強を行うことです。

具体的には、問題を解くときに、解らなくてすぐに答えを見るのではなく、あれこれ悩んだり、推測したりすることで記憶を強化していく。

そうすることによって、『あぁ、あの時悩んだ問題だな』と、過去の経験が記憶となって、思い出すことができるようになってきます。

脳の神経細胞の数は、3歳から100歳までほとんど変わらないとのこと。
脳科学的には、年齢と記憶力には因果関係は無いみたいです。

『年を取ったから資格勉強なんてできない』とか、『年だから覚えられない』というのは間違いみたいですね。

わたしは、「経験記憶」を意識して勉強することにより、効率の良い勉強ができました。

同じテキストを繰り返し使う

記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」があります。
短期記憶とは、比較的短い期間しか保持されない記憶で、要はすぐに忘れてしまう記憶。
長期記憶とは保持期間が長い記憶で、要は忘れにくい記憶ということ。

すべての情報はいったん短期記憶に置かれ、その後、長期記憶に行くか、忘れてしまうかの道をたどります。

短期記憶を、忘れるか長期記憶として覚えるかを決めているのは、脳の海馬という部位です。

海馬が大切と判断した情報が長期記憶に行けます
そして、海馬は何を大切な情報と判断するかと言うと、それは「命に関わる情報」であるかどうか、ということです。

勉強の情報は、残念ながら命に関わる情報ではありません。
では、命に関わらない勉強の情報を海馬に大切な情報と判断させるためにはどうすれば良いか?

それは、同じ情報を繰り返し入れることです。
繰り返し入ってくる情報を、海馬は命に関わる大切な情報だと勘違いして、長期記憶に回すのだそうです。

テキストや過去問はいろいろな種類のものがありますが、同じような内容のものでも、違うテキストや過去問を使用すると、海馬は新しい情報だと認識してしまうため、長期記憶にはならず、復習にはなりません。

こういった脳のメカニズムを有効に活用することによって、長期記憶に行くまで同じテキストや問題集で繰り返し勉強することにより、質の高い復習ができるようになるのです。

まとめ

勉強を継続できた大きな理由は、自分に自信が持てたことでした。

小さすぎるノルマから勉強を始めましたが、楽々ノルマをクリアしていくうちに、『自分にも勉強は続けられる』と自信がついていったことが大きかったと思います。

いきなり大きなノルマを自分に課してしまって、『今日もできなかった』『今日もダメだった』と、自分を責めてしまっては、勉強が継続できるはずはありません。

資格試験や学校受験、自己研鑽の勉強など、勉強する理由がどのような理由であったとしても、勉強を継続できなければ、叶えたい目標は達成できません。

まずは、「小さなノルマから始めて、勉強を続けていく、それで自信がついていき、自然と勉強の習慣が身についていく!
わたしは、そのような感じで毎日勉強することができました。

わたしの経験が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

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