仕事を辞めて何かしらの事業を始めたいなと思ったら、それに向けて準備をする方が大半でしょう。
専門的なスキルが必要であればスクールに通ったり、資格が必要であれば資格勉強をしたり、店舗型のビジネスをやりたいのであれば、立地や家賃などを調べたりとされることでしょう。
しかし、働きながら準備することは細かいところに目が向かないことも現実です。
この記事では、わたしが独立するときに「やっておいて良かったこと」「やっておけばよかったこと」を経験を通して実感した開業前準備の注意点を紹介します。
会社を辞めて独立を考えている方の参考になれば幸いです。
レシートや領収書を取っておく
経理関係の仕事をしている人であれば「経費」や「領収書」といった言葉に敏感かも知れませんが、駐車場代金の精算ぐらいしかしてこなかった私には「経費」という言葉を気にすることはありませんでした。
会社を辞めて独立しようと考えたときに、独立した後の経費のことはなんとなく考える方も多いと思います。
しかし、気をつけたいのは開業するための準備にかかった費用です。
なぜなら、開業するための準備にかかった費用は「開業準備費用」ということで確定申告できるからです。
会社を辞めた後、フリーランスになったり、会社を設立したりすれば、経営を考えなくてはならなくなるので、「経費」には敏感になります。
しかし、会社員時代に経費に敏感という方は少ないかも知れません。
開業準備のためにかかった費用を経費にできるのですから、開業前からレシートや領収書は保管し、何に使ったものかを記録して、きっちりと管理したいところです。
開業準備のためにかかった費用であれば「開業準備費用」として申告できます。いつまで遡って開業費とできるのかについては明確な規定はないとのことです。
開業準備のために使った経費と証明できれば、数年前のものでも開業費とすることができます。
数年かけて準備される方は特に気をつけて下さい。領収書やレシートを保管して、どれが何に使用するためにかかった費用なのかの記録をつけるようにして下さい。
繰り返しになりますが、開業準備に使ったことを証明するために「レシートや領収書の保管」と「何に使った費用なのかの記録」が必要になります。
名刺を作っておく
『名刺って開業してから必要なんじゃないの?』って思われる方も多いかもしれません。
しかし、いざ開業して失敗したと思ったのは、開業前にも名刺を渡す機会が意外とあるということです。
屋号や事務所の所在地、HPのURLなどの準備がすでに終わっている方は、できるだけ早めに名刺を準備しておくことをお勧めします。
100枚単位で注文しなくても、10枚単位で注文すれば費用も抑えられますし、後から名刺のデザイン変更もできますので、何枚かは作っておくと良いと思います。
わたしは、開業してから名刺を作れば良いと思っていましたので、名刺を渡す機会があったのいに渡せず、機会損失となってしまい大失敗でした。
会社を辞めて開業準備をするのは、あれやこれやと大変忙しくなってしまうのもです。
開業のごたごたで名刺を作り忘れてしまうと、大事なチャンスを逃してしまうかもしれません。できるだけ早めに名刺は作っておきましょう。
必要な税金の洗い出しをする
会社員でなくなると、社会保険料を自分で納めることになります。
会社員時代は給与から天引きされていたので、『税金引かれすぎ』としか思っていませんでしたが、独立開業すると税金はかなり負担になります。
開業当初から安定して売り上げを上げれたらよいですが、なかなうまく軌道に乗らない可能性もあります。
しばらくは収入が下がっても、税金を納めて尚且つ生活できるだけの蓄えは確保しておきましょう。
健康保険・国民年金・住民税と支払う税金の負担は少なくありません。
今の給料明細から独立した後の必要な税金はだいたい分かりますので、毎月費用な税金の額は洗い出して余裕がある状態で開業を迎えたいものです。
まとめ
会社員をやめて開業を考えるときに、その業種に関する準備は念入りにすると思います。
しかし、意外と開業準備にかかる費用の領有書を管理したり、名刺を用意することを忘れてしまう方も多いのではないでしょうか。
わたし自身、名刺を作っておらず、名刺を渡す機会に自分だけ名刺がなく、肩身の狭い思いをしました。
「開業前の経費」「開業前の名刺作成」は意外と盲点になるところかと思いますので、損をしない為に準備しておきましょう。