行政書士試験 勉強時間に比例して得点が伸びる科目とは

テスト 行政書士試験

行政書士試験には、「行政法」・「民法」・「憲法」・「基礎法学」・「会社法」・「商法」・「個人情報保護法」と複数の法律の学習が必要となります。

8ヶ月間勉強し、令和3年の本試験を受けて、勉強時間をかければかけるほど点数が伸びた科目時間をかけたけど伸びなかった科目がありました。

勉強をしているのに、過去問が解けない・得点が伸びない、といった悩みを抱えている方も多いもしれません。

行政書士試験は、法令等の得点が122点以上の得点、一般知識の足切りを回避、試験全体で180点以上取れば合格できるので、得点しにくい科目を得点しやすい科目でカバーすれば問題ありません。

わたしの経験が、みなさんのお役に立てれば幸いです。

この記事で分かること

勉強時間をかけて暗記すれば点数を伸ばせる科目

暗記だけでは点数を伸ばせない科目

得点しやすい科目

勉強時間をかければかけるほど、点数が伸びる科目は行政法です。

行政書士試験は暗記型の試験ではなく、思考型の試験と言われています。

しかし、行政法の問題は暗記できていれば正解できる問題も多く出題されます。
条文を知っていれば解ける問題がいくつもあった印象でしたし、実際に多く正解もできました。

また、行政書士試験において、行政法は配点が一番大きい科目でもあり、覚えなくてはいけないことが一番多い科目でもあります。
ただ、暗記できてさえすれば、それなりに得点できるので、勉強時間を多くとり、対策したい科目です。

行政法といって、行政法という法律があるわけではありません。
「行政手続法」「行政不服審査法」「行政事件訴訟法」「国家賠償法」「地方自治法」で構成されています。

そして、順調に学習を進めていったとしても、詰まってしまうのが「地方自治法」だと思います。
実際に、わたしは地方自治法で詰まってしまいました。

具体的には、それまでに勉強していた行政手続法や不服審査法などと、こんがらがってしまい、行政手続法や行政不服審査法で覚えたことと、どっちがどっちか分からなくなって、両方の問題が解けなくなってしまった感じです。

みなさんの中でも、地方自治法で詰まってしまっている方も多いかもしれません。

しかし、令和3年度の試験においても、「地方自治法」の条文・判例を知っていれば正解できた問題が、3問出題されました。

よって、「地方自治法」を捨てるわけにはいきません。
「地方自治法」も暗記できれば解ける問題がほとんどです。

わたしのように、行政手続法や行政不服審査法とこんがらがったとしても、繰り返し過去問を解き、時間をかけて勉強すれば確実に得点できる科目です。

繰り返しになりますが、行政法は一番配点が大きい科目ですし、勉強時間を費やし、暗記すればするだけ点数が伸びる科目でもあります。
逆に言うと、行政法で得点できないと、試験合格は難しくなります。

行政法には時間をかけて取り組み、確実に得点できるようにしたいですね。

得点しにくい科目

得点しにくい科目は、民法です。

わたしは、行政法と同様に、民法にも多くの勉強時間を割きましたが、行政法と違い、思ったように得点できませんでした。

民法の問題は、条文を知ってさえいれば解答できる問題ではなく、思考力が問われる問題が多く出題されます。

民法の5肢択一問題は9問出題されるため、目標は5問取ることです。

しかし、民法の出題傾向は難問傾向にあるみたいですので、民法で目標の5問取れなかったときのために、行政法の得点でカバーできるようにしなければなりません。

前提として、民法の問題は、条文を暗記していても、肢の1つ2つしか消すことができない問題が多い印象でした。
肢の2つを知識で消し、残りの3つの肢から、思考力で正解を導きだす。
そんな問題が多く出題されるのが民法です。

思考型の問題を正解できるようになるには、、過去問を解く際に、この問題は「なぜ、この答えになるのか」ということまで理解し、人に説明できるレベルまでする必要があります。

わたしは、家族に、今日解いた問題の解説をしていました。まったく聞いてくれてませんでしたが、自分なりに解釈していないと、解説はできないので、理解は深まるはずです。

暗記だけでなく、知識として理解が深まると、同じテーマの問題で、表現を変えてこられたり、ちょっと問題をひねってこっれたりしても、思考力によって正解を導き出せるようになります。

行政書士試験は、【暗記型の試験】ではなく、【思考型の試験】であると意識する必要があります。

まとめ

民法は5問取れれば万々歳!!行政法は15問以上は正解しないときつい。

暗記型の試験ではなく、思考型の試験と言われる行政書士試験ですが、その中でも、思考で解くことが多く求められる科目、暗記でも正解できる傾向のある科目があると感じました。

行政法は、どちらかと言うと知識の量が勝敗を分ける、暗記で正解を多く取れる科目であり、
民法は、暗記だけでは正解を導くのは難しい科目でした。

行政法も民法もどちらも配点の大きい主要科目です。

わたしは、行政法も民法もどちらも多くの時間をかけて学習しましたし、とくに民法が苦手!というわけでもなく、過去問を解く際も、行政法と変わらなく解くとこができていました。

しかし、令和3年度の本試験において、行政法は16問正解で正解率が85%
民法が4問正解で正解率45%と、正解率には大きな差が生まれてしまいました。

民法の勉強をするときに、暗記だけでなく、問題の表現を変えてこられたり、ひねってこられても正解できるように、知識として理解するように学習しましたが、目標の5問正解に届きませんでした。

民法の問題は、年々難易度が上がっていると言われています。

わたしは、民法の得点を行政法でカバーできたので合格できたと思います。
民法の得点を行政法でリカバリーできるかどうかが、行政書士試験合否を分ける一つです。

わたしの経験がみなさんのお役にたてれば幸いです。

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