行政書士試験|試験時間は足りるのか?問題の解く順番を解説

試験時間 行政書士試験

行政書士試験は60問を3時間で解答しなければなりません。
みなさまの中にも、『本試験は時間が足りない』といったことを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

3時間という長い試験時間で、初めから終わりまで集中力を持続させるのは至難の業です。いかにペース配分できるかが勝負となります。

本試験での時間配分に不安を持っている方はいませんか?

わたしは、令和3年の本試験において、見直しを行ったうえで、時間が30分程度余りました。
しかし、わたしも普通に問題用紙の頭から問題を解いていたら、時間に余裕ができたかは分かりません。

わたしが試験時間に余裕を作れたのは、問題の解く順番と時間配分に入念な戦略を立てたからです。
解く順番と時間配分には、大きなポイントがありますので、分かりやすく解説します。


この記事でわかること

本試験での問題を解く順番

試験時間3時間のペース配分

解答順

問題を解く順番とペース配分

令和3年の本試験、わたしが解いた順番は、【記述式問題(問題チェック)→ 一般知識 → 基礎法学 →憲法 →行政法 → 民法 → 商法・会社法 → 多肢選択問題 → 記述式問題(仕上げ)】の順番です。

詳しく解説していきます。

記述式の問題チェック

まず初めに、記述式の問題をチェックします。これは本当に重要だと思いますので、是非みなさんも取り入れてください。

初めに記述式問題をチェックする理由は、記述式問題のヒントが択一式問題にあるかもしれないからです。記述式問題の部分点を獲得できるキーワードが択一式問題にあるかもしれません。

あらかじめチェックしておけば、頭の片隅に記述式問題の論点がありますので、択一式問題を見た時に『おおっ!!ここ記述の論点だ!!』となります。

記述式問題を初めに確認していなければ、そのヒントを見逃してしまいます。

1問につき、かける時間は5分以内。問題内容の把握と、時間があれば、なんとなくの下書きを問題用紙に書いておきます。

記述式問題の内容チェックと下書きで15分を予定していました。

一般知識

次に一般知識です。みさなんご存知のとおり、一般知識には24点という合格基準点がありますので、ここは時間を使いたいところです。わたしは、一般知識で45分を予定していました。

一般知識の分野は最後に出題されてます。問題を頭から解いていった場合、時間切れになってしまったら、一般知識に時間を使うことができません。

法令問題で180点以上取れても、一般知識で足切りになったら合格できません。一般知識には時間を費やせるような時間配分が必要です。

わたしは、個人情報保護法で最低1問、長文読解で最低2問は取ることを目標としていました。
長文読解を、まだ頭の疲労が溜まっていない状態で取り組みたかったのも、一般知識を先に持ってきた理由です。

問題用紙の頭から解く

記述チェックと一般知識が終われば、問題を頭からやっていきます。

基礎法学は取れなくても仕方なしと思っていたので、時間はかけません。問題読んで分からなければスルーするつもりでした。

憲法と行政法は問題文が長いので問題を読む時間が必要ですし、民法は考える時間が長くなってしまいますので、4科目で1時間を予定していました。

民法が終わった段階で、1時間程度時間が残っているのが理想的な時間配分でした。

そこから、商法・会社法、多肢選択問題で30分、記述式問題の仕上げとマークミスの見直しで30分をかける。それが本試験での、わたしの時間配分の計画でした。

集中力の問題

そして、集中力の問題に対してのペース配分です。

わたしは、試験開始から1時間半経過すれば、極端に集中力が落ちてしまうことが、事前の模擬試験でわかっていました。

ですので、行政法が終わった時点で5分のインターバルを取ると決めていました。集中力を切らした状態で民法に取り掛かると、頭が働かず、問題が解けないだけでなく時間ばかりかかってしまう!と思ったからです。

結果としてこの作戦は良かったと思います。『5分もかけるのは不安』と思われる方も、1、2分程度インターバルを取ってみてはどうでしょうか。

インターバルは、ただ目をつぶっていただけです。

計画通りにいかなかった時の対策

令和3年の本試験において、問題の解く順番と時間配分を計画していましたが、計画通りにいかなかった時の対策も考えていました。

民法が終わった段階で、計画よりも時間が無かった場合(具体的には残り45分を切っていた場合)、商法・会社法を飛ばし、多肢選択と記述の仕上げを優先するつもりでした。

多肢選択問題は3問出題されます。1問につき4つ解答、一つ2点の配点ですので、全部で24問点あります。

多肢選択で12点取るのと、商法・会社法で12点とるのでは、多肢選択問題のほうが断然簡単だと思いましたので、多肢選択問題が優先です。

記述は配点が高いので、当然優先しなければなりません。しかし、事前に15分取っているので、仕上げに20分あれば十分です。

計画通り運ばなかったときに、どの問題を優先して、どの問題を諦めるかは事前に計画しておいた方が良いと思います。

『時間切れで一般知識アウト!!』とだけは、ならないように気をつけてください。

まとめ

3時間という長丁場の行政書士試験です。

問題用紙の頭から順番に解いていって、時間が余裕という方もいらっしゃるかもしれません。

わたしは、頭から解いていった時に、一般知識で残り時間を気にして長文読解を解かなければならない状況になってしまいました。

それで、あれやこれやと試行錯誤し、解く順番と時間が足りなくなった時の対策を考えました。

本試験では、マークミスの見直しを含めても30分程度時間が余りました。一般知識と記述であまり時間を使わなかったことが理由です。

結果として、時間が余ったのは、最初に記述と一般知識に目処がついて、精神的な余裕が生まれたからだと思います。作戦勝ちでした。

みなさんの実力が発揮できるような、ご自身にあった問題の解く順番、それぞれの問題にかける時間配分があるかと思いますが、わたしの経験がみなさんのお役に立てれば幸いです。

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