行政書士試験|「模擬試験」を受けることが必要な3つの理由

模試 行政書士試験

行政書士試験を勉強されている方の中で、模擬試験を受けようかどうか迷っている方はいませんか?

行政書士試験対策としては、予備校や通信講座の会社が出している模擬試験があります。
特に、独学や通信講座を受けて勉強されている方は模擬試験を受けた方が良いと思います。

わたしは、自宅で行う模擬試験を2回資格学校の教室で行う模擬試験を2回の計4回受けました。

模擬試験も1回受けるのに5千円前後しますので、けっして安いものではありません。
しかし、費用対効果で考えると受けるべきかと思います。

資格学校に通学していなくても、教室で受験できる模擬試験があります。独学の方には、1回だけでも受験することをおすすめします。

この記事では、行政書士試験で模擬試験を受けた方が良い理由について解説します。

この記事でわかること

模擬試験を受けるメリット

模擬試験

模擬試験を受けるメリット

模擬試験を受けるメリットは3つあります。

・現在の自分のレベルが分かる
・本試験の時間配分の予行演習になる
・本試験の雰囲気の予行演習になる

それぞれ詳しく解説していきます

現在の自分のレベルが分かる

行政書士試験は基準点を取れば受かる絶対評価の試験です。
周りが何点とろうが、自分が合格基準点をクリアできれば良いのです。

しかし、試験の合格率は毎年大体10%程度。同じ行政書士試験を目指している受験生の中で、自分が大体このくらいの位置にいる!ということが模試を受ければ分かります。

今の自分のレベルや受験生の中での位置が分かれば、『このままではまずいぞ!!』とか、『かなり余裕があるので一般知識対策に時間をまわそうか!!』と、本試験までの対策がうてる材料になります。

さらに、模試の結果では、各設問に対しての正解率が出ます。
正解率が40%未満の低い問題は落として構いません。しかし、正解率が40%以上、特に60%を超えるような高い正解率の問題を落としていてはいけません。

周りが正解できている問題=簡単な問題ですので、正解率が高い問題を落としてしまった場合、その問題は『なぜ正解できなかったのか』を理解し、しっかりと復習する必要があります。

『模試を受けても、模試で復習はするな』という情報を受験生の時に目にしました。

確かに、模試を一から十まで過去問の勉強のように復習する必要はないと思います。
しかし、それは、『過去問の勉強のように』という条件付きです。わたしには模試の復習は必要でした。

復習は、周りの正解率が高く自分が落とした問題と全く知識がなかった問題のチェック、自分が間違えやすい問題の傾向を知ることを行いました。

試験の時間配分の予行演習になる

試験は3時間で五肢択一問題・記述式問題・多肢選択問題の合計60問を解かなければなりません。
その中には長文読解のように時間がかかるものもあります。

ぶっつけ本番で、この長時間の試験に挑むのは、正直厳しすぎます。
わたしは、ぶっつけ本番で本試験を受けていたとしたら、合格できなかったと思います。

「時間配分をどのようにすれば良いのか」、「自分がどの時点で集中力が落ちていくのか」、ということを事前に把握しなければ、合格は遠のいていきます。

行政書士試験は300点中180点、6割取れれば合格できる試験です。

一般知識の足切りを回避し、6割の基準点を取るために、時間配分は重要な要素を占めます。

問題をどの順番で解いていけば、自分の実力が発揮できるのか!
時間切れで一般知識を解く時間がなかった、とならないためにはどうすれば良いか!
自分の集中力が途切れてしまうのは、どのタイミングか!
集中力が切れた時の対策はどうするのか!

模試を受けることで、こういった課題も見えてきますし、本試験までに対策を講じることもできます。

本試験での問題を解く順番については、ご参考までにこちらをどうぞ。

本試験の雰囲気の予行演習になる

本試験の予行演習になる模擬試験は、予備校や資格学校の教室などの一箇所に人が集まって受けるタイプの模擬試験です。

行政書士試験は、働きながら、育児をしながら資格取得を目指される方が多い資格です。

予備校に通っている方もいらっしゃるでしょうが、時間的な融通がきく自宅学習をされている方が多いかと思います。

自宅学習は勉強している環境があまり変わりません。どちらかと言えば、勉強しやすい環境で取り組んでおられる方がほとんどだと思います。

わたしも自宅学習でしたので、周囲に多く人がいる環境で勉強することはなく、自分の環境で勉強をしていました。

周りに人がいる環境でも集中するのに慣れるだけであれば、カフェなどで勉強することも一つの方法と思われるかもしれません。

しかし、本試験の雰囲気の予行演習にはなりません。
試験会場の“シーン”とした雰囲気の中で、ページをめくる音、鉛筆の音、人が動く音というのは、想像以上に気になってしまうのです。

周りの受験生のページをめくる音などで、周囲が気になって、『自分は遅れているのではないか』と、焦ってしまう、という方もいらっしゃっるかもしれません。

会場によっては、一部屋で100人以上の受験生が受験します。そのような中で試験を受ける機会もあまりないかと思いますので、思っている以上に周囲の環境に対する対策も必要かと思います。

まとめ

わたしは、自宅で受ける模試を2回、資格学校で受験する模試を2回、受けました。

自宅で受ける模試では、時間配分と問題を解く順番の対策することができ、教室で受ける模試では、周囲に人がいる環境で受験する練習と、自分がどういったことで集中力を乱されるかを確認できました。

行政書士試験は、3時間という長時間の試験です。
みなさんの中で、3時間の試験に慣れている方はいらっしゃらないと思います。

多くの受験生が周りにいる環境で、試験を受けることに慣れている方もいらっしゃらないと思います。

焦りや不安などの精神的な要因は、いつも通りの実力を発揮することができなくなる要因となります。
普段通りの実力を本試験で発揮できるように、できる対策はすべてしたいですね。

模擬試験は1回は受けた方が良いかと思います。時間の都合がつくのであれば、教室に集まって受ける模試をおすすめします。

わたしの経験が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

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