行政書士試験|直前期の対策と過ごし方

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この記事では、試験直前期の対策と過ごし方について解説します。

行政書士試験は例年11月の第2日曜日に実施されています。
9月10月の直前期の過ごし方で「今までの苦労が報われるかどうかが左右される」と言っても過言ではありません。

私は、令和3年の行政書士試験に約8ヶ月の勉強期間で一発合格しました。

9月の勉強時間は136時間、10月は124時間と、直前期にラストスパートをかけたことにより、8月に受けた模試では170点前後の点数しか取れていなかったのが、本試験は218点で合格することができました。

模試と本試験では問題が違いますが、9月10月の2ヶ月で50点近くも得点アップすることができたことになります。

行政書士試験に限らず、ある程度の勉強時間を要する試験の合格を目指している方であれば、「自分の自由な時間」であったり、「周りとの付き合い」であったりと、何かしらの犠牲を払って試験勉強に取り組んでこられたと思います。

行政書士試験受験の経験を経て、「直前期の過ごし方」がいかに大切であるかを実感しました。
色々なものを我慢して勉強してきた成果を得られるかが直前期のラストスパートにかかっています。

私の経験を基に、「試験直前期の勉強のコツ」と「11月に入ってからの過ごし方」を解説します。

この記事でわかること

●行政書士試験直前期の勉強のコツ

●11月に入ってから本試験までの過ごし方のコツ

新しい問題集には手をださない

試験勉強をしていると、『このままで本当に合格できるのか』『もっとアレもコレもやったほうが良いのではないか』と不安に駆られる時期が来てしまうかもしれません。

そういった気持ちは『ぜったい試験に合格しなければいけない』という事情がある方や、多くの時間を勉強に費やしてきた方のほうが来てしまうものです。

予備校などに通わず独学で勉強されている方であれば、余計に不安に感じてしまうかもしれません。

そして、より多くの知識を身につける為、新しいテキストを買ってみたり、新しい問題集をやってみたりと、多くのことに手を広げてしまうことになってしまいます。

「新しい問題集には手を出さない」というのは、新しい問題集で知識をつけようとしてはいけないという意味です。

今まで使用してきた過去問を軸として、現在の理解度や合格までの距離を測る為に別の過去問を解くことは良いことです。

もちろん模試を受けることもおすすめです。模試を受けるメリットは過去記事「模擬試験を受けることが必要な3つの理由」を参考にして頂ければと思います。

しかし、新しく解いた過去問や模試で知識を増やそうとすることは避けるべきです。
今まで使用していた過去問で覚えた知識が抜け落ちてしまいます。

直前期では、アレもコレもと手を広げたくなりますが、今まで回してきた過去問の知識を固めることを最優先にして勉強することが重要です。

暗記ノートをつくる

過去問を繰り返し解いていると何度も間違えてしまう問題がでてきました。
何度も間違えてしまうので、「自分はなんてダメなんだろう」と自信を無くしてしまったものです。

そこで、間違えた問題の論点だけをまとめたノートを作成しました。

ノートにまとめるメリットは、自分なりに論点をまとめて記述しなければいけない為、「ここが理解できていない」や「単純に暗記ができていない」などの問題点が可視化できる点にあります。

ノートを取る勉強法は『時間効率的に無駄』といった情報もありますが、何度やっても間違えてしまう問題だけなので、そこまで時間はかかりません。

当たり前の話ですが、何度やっても正解できない問題は、過去問を回転させるだけでは正解できない問題なので、違う角度からのアプローチが必要です。

まとめノートは試験前日の詰め込み教材としても使えますので、自分なりの「まとめノート」を作っておくことをおすすめします。

記述対策の時間を多く取る

試験勉強をしている時には、記述問題は知っている論点が出れば得点できるし、知らない論点が出れば得点できない水物だと思っていました。

もちろん丸暗記している条文が記述で出れば満点取れますし、まったく知らない論点が出れば部分点も取れないかもしれない、という運の要素があることは否定しません。

しかし、本試験を受け合格した今となって思うことは、記述抜きで140点から160点程度得点できる知識がある人であれば、記述問題3問ともが「全く見たことない論点の問題」ということはあり得ないということです。

それを踏まえた上でも、直前期には記述対策に時間を割くべきだと思います。

その理由は、記述対策が5肢択一の対策にもなるからです。
5肢択一の過去問を解いていると、問題の論点を正確に理解していなくても解けてしまう問題が多くあります。

正確に理解していなければ、「ひっかけ問題」や「入れ替え問題」が出たときに落としてしまうかもしれません。

一方、記述問題は論点を理解・暗記していないと部分点は得られません。
記述問題を対策するということは、重要な論点を理解・暗記することですので、5肢択一の勉強にもなるのです。

過去問を繰り返し解いても間違う問題の対策として「ノートにまとめる」ということと同様に、記述問題に取り組むことは、5肢択一の問題を解いても理解・暗記できなかった論点の勉強にも役立つものです。

11月に入ってからの過ごし方

11月に入って本試験までの間は、可能なかぎり本試験当日と同じスケジュールで生活することが重要です。

行政書士試験は13時からの3時間と長丁場です。
何時に起床して何時にご飯を食べれば、試験時間にベストコンディションを持ってこれるのか」を11月に入ってシミュレートする必要があります。

昼ごはんを食べれば眠たくなって試験に集中できない人も居るかもしれませんし、早く起き過ぎたら昼間に眠気が襲ってくるかもしれません。

勉強時間も13時から16時までの3時間は必ず取るようにして、勉強開始からどのくらいの時間が経てば集中力が途切れてしまうのかも把握しておく必要があります

仕事や家事がある方は、なかなか時間を合わすことも難しいと思いますが、出来うる限りは試験当日のスケジュールに合わせて勉強することをおすすめします。

11月に入ってからは、いかに試験当日の試験開始時間にベストなコンディションを持ってこれるのかを意識して、体調を整えることを優先する必要があります。

間違っても深夜まで勉強して、寝不足状態のまま試験当日を迎えることのないように調整したいものです。

まとめ

この記事では試験直前期の過ごし方がいかに重要かを解説してきましたが、一番重要なことは諦めないことです。

試験合格を目指して勉強を続けてきたのに、成績が伸びなかったり、模試で合格点をクリアできずに挫折してしまう方も居るかもしれません。

私は8月に受けた模試では合格点に届いていませんでしたが、9月10月の追い込みで合格することができました。

今まで過去問を回して基礎を固めてきた成果を一気に跳ね上げることができるかどうか、それが直前期の過ごし方にかかっているのだと思います。

皆さまが自信を持って試験当日を迎えられるために、少しでもこの記事がお役に立てれば幸いです。

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